オノヨーコと日本の美術館

日本の芸術家 オノヨーコ

オノヨーコ

オノ・ヨーコそのものが芸術!
オノ・ヨーコといえばどうしてもジョン・レノンやビートルズと関連づけられることが多いのですが、彼女そのものが大変有名な芸術家です。その代表的な作品をいくつか見ていきたいと思います。

グレープフルーツ(1956年)
この作品は様々な言葉によるインスピレーション(指示)が書かれたもので、読み手の想像力や観念へと働きかける作品になっています。インスピレーションアートとも呼ばれています。またインスピレーションそのものが詩のようでもあり、詩集としても紹介されることが多い作品です。 この作品の中で「空」という言葉がよく出てきますが、彼女の他の作品でも「空」という言葉がよく登場します。そしてオノ・ヨーコの他の作品にもこのグレープフルーツからの引用が多く、この作品は彼女のアートのベースにもなっているのだと思います。

ジョン・レノンが名曲「イマジン」を作ったのも、このグレープフルートに影響を受けてからだと言われています。

代表的な作品

天井の絵(Yes Painting)
この作品は1966年にオノが活動の中心をニューヨークからロンドンに移したときに発表したものです。

部屋の中央に白い梯子が置かれています。鑑賞者はその梯子に上り、天井からぶら下がっている虫眼鏡で天井のキャンパスに書かれている小さな文字を見るというものです。その小さな文字は「Yes」と書かれています。否定語のNoではなくて、肯定語の「Yes」であったので、ジョン・レノンが気に入ったという話です。そしてこの作品がオノ・ヨーコとジョン・レノンの出会いのきっかけになったのです。 それにしてもたった一言の「Yes」が語りかけるものは何かと人それぞれの想像力が生まれてきます。

カット・ピース
この作品は観客がステージの上に座っているオノ・ヨーコの衣服を、彼女が裸になるまで切っていくというものです。彼女の内面に潜む苦痛をこの作品を通して伝えたものだといわれています。 またこの作品でオノ・ヨーコ自身のアイデンティティー確立と、社会的ちょうわや愛の必要性なども訴えたかったと考えられます。同時に人間の苦悩やジェンダー問題などへの問いかけにもなっているのです。なおこの作品は国によって大変反応が異なった作品でもありました。

平和のためのベッドイン(BED PEACE)
1969年3月、ジョン・レノンとの結婚と同時に発表した作品です。この作品ではメディアを巧みに利用して平和を訴えかけました。二人の信念は、ベッドに入っているカップルの映像を流すことで、少しでも世界平和につながればというものでした。 どうしてもオノヨーコといえば、ビートルズを解散させた女として見られ、悪いイメージが付きまといがちです、しかし彼女は優れた芸術家として世界中で有名であることは誰もが認めています。その証拠に、2001年に開かれた彼女の芸術活動40年の回顧展では、最優秀美術館展賞を受賞しています。この章は美術界で最も名誉ある賞のひとつと言われています。また2009年には、ベネチアのビエンナーレで金獅子賞を授与されています。パーフォーマンス・アートとコンセプチュアル・アートの先駆者として、また現代においても世界的に影響力を持つアーティストであるには違いありません。そして80才を過ぎた今も活躍は衰えず、オノ・ヨーコそのものが芸術に思えてきます。

最近では、京都の古民家が芸術としても人気があります。またairbnb代行や民泊サービスなどで、も京都の芸術的な古民家を体感することができます。

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